2005年7月アーカイブ

手術前の心境

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今日はいよいよ手術が執りおこなわれる。
一昨日の横山医師からの説明で、基本的には命に関わる事にならないのは理解できた。
癌の進行具合から見ると、生体検査の結果リンパへの転移が見られないのは幸いなのだろうと思える。
ついこの前までは、最悪「あと○○ヶ月です」という言葉を覚悟していただけに、今は逆に
心の置き場に戸惑うような心境、妙な感覚に襲われている。
先週の火曜日に突然癌と告げられてからの1週間。不思議と自分自身が死ぬと言うことに
関しては恐怖心が湧いてこなかったことには驚いている。
最近、ときどき宗一郎が「死んだらどうなるんだろうって考えたら眠れなくて、、、」なんて
言っているし、自分も子供の頃に夜布団の中で恐怖にもんもんとしていた時期があった。
それが、こここのような状況に至るに、自分が死ぬ。もしかしたら数ヶ月ぐらいで。
そんな現実的な可能性を目の前にして、”しかたないか”ぐらいにしか感じないのである。
なぜなのだろうか。不思議で不思議でならない。

そんなことよりも何よりも、和と宗一郎の今後の生活であるが、まぁ大丈夫だろう。
マンションは生命保険で一括完済後、宗一郎の物になる。当然ローンは消えるはな。
月々の年金はソニーから十数万、国保は???、一度籍を入れてもらった方が良いのでは?
その方が遺族年金がしっかりと出るはず。でも和の収入もあるし。和の両親もいることだし、
生活の心配はしなくて良いだろう。
親父の方は、これが問題だ。僕が保証人になっている部分については諦めてもらわんと
いかんし、これからどうなるんだろうか。
長男としてなんの役にも立つことができなかった。父親を助けてあげることができなかった。
悲しい。情けない。

人というのは欲な物で、生命の危険が低くなったかと思うと今度は、人工肛門になったら
どうなんだろう?ならなきゃ良いのにな。器質的な勃起不全、射精障害・・・
最近実用に供することが無いとは言え、雄としての機能の象徴に障害が残るのか・・・
そんなことが気になり始めてきている。
でもそんな事は、麻酔から覚めてから心配すればいい事なんだけど。

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